中国・雲南省麗江の玉龍雪山を間近に望む白沙村に、現地の五花石の外壁が美しいナシ族の民家を増改築したリゾートホテルを計画する。まず雪山と集落の風景を多様に享受するため、ランダムな石のヴォリーム群を設定する。一方で屋根は規則的に配置し周辺環境と調和させる。その結果露出された木造架構は、五花石の硬質な外殻と対比され、軽快さと重厚さが対比的に現れるように意図した。古い記憶と対極的に、現地の材料を使った新しい思考を挿入する。過去と未来を記憶が螺旋状に繋ぐように、新旧の時間と空間を積極的に重層させている。

住所:中国麗江白沙鎮白沙行政村忠義四社

面積: 2482.5㎡

用途: リゾートホテル

竣工:2017/12/01

施工:雲南理想装飾設計工程有限公司

企画:田少寅

照明設計:株式会社ライトモーメント(田中圭吾、金森 善弘)

設備設計:北京東洲際技術咨詢有限公司(石川星明、竹林克宣、山崎隆司)

構造設計:北京炎黄連合国際工程設計有限公司(鲍連生,劉彦慧)

写真:広松美佐江、宋昱明(北京鋭景撮影)