成都シャングリラホテルの低層路面に、共通のキッチンを持つ炉端焼きと会席料理の2業態を同時に計画した。

 客単価の高い会席料理は茶室の系譜と考え、繊細で木肌の美しいヒノキで制作したルーバーパネルを主材料として使うことにした。寿司カウンターの天井は茶室建築で見られる掛込天井を参照しており、ルーバーパネルを何層にも重ねている。段状の天井が小空間に多様性を作るとともに、重複するルーバーがモアレ模様を生じさせ、高級感のある非日常性を演出している。個室も同様にルーバーパネルで構成し、床のアッパーライトと天井のトップライトで、繊細で上品な個室としている。

住所:中国成都市

面積:173.3㎡ (炉端焼き源六との合計)

照明設計:株式会社ライトモーメント(田中圭吾、金森 善弘)

設備設計:北京炎黄連合国際工程設計有限公司(鲍連生,張広強,梁利偉,張慧)

撮影:劉偉

竣工:2018年10月